Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Magenta 「Arrival」

Magenta は1999年に結成され現在も活動しているイギリスのロックバンド。Magentaのサウンドは1970年代のブリティッシュプログレのフレーズを前面に押し出したもので、Genesis、Yes、Renaissanceらの影響を強く受けています。私は彼らのアルバムは2006年の Home しか聴いたことがないので一概には言えませんが、「洗練された70年代プログレ」という印象を受けています。

主要メンバーはソングライティングとキーボード、ギターを担当するRob Reedと、RenaissanceのAnnie Haslamを彷彿とさせる声質の女性ヴォーカル Christina Boothで、Rob Reedはソロでも作品を発表しており、ソロ作品では Mike Oldfield へのオマージュと思えるアルバムをいくつかリリースしています。

 

2006年の彼らのサードアルバム Home ですが、CD1枚ものと、これに New York Suite という名の5曲入りの(それでも40分ありますが)CDがセットされた形という2種類がリリースされました(私が購入したのは後者のほう)。これらは後に New York Suite の曲が Home の中に取り込まれた形でのリリースも行われているようです。

magenta.bandcamp.com

 

Magenta / Home

Magenta / New York Suite

 

アルバムはアメリカ東部を旅する女性の物語を描いたコンセプトアルバムで、今回紹介する「Arrival」は、「ニューヨークへの到着」のパートとなっているようです。

www.youtube.com

約11分ほどある長い曲ですが、次々とGenesisやYes風味のフレーズが繰り出されてきてある意味圧倒されます。正直言えばバンド独自の個性というのが少し弱いので、このバンドを聴くなら本家のほうを聴いておけばいいのでは?という気もしますが、よく研究されていて自分達のバンドサウンドに取り込んだという点には頭が下がります。