Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Hooters 「Karla with a K」

Hootersは1980年代中盤から後半にかけて人気があったアメリカのロックバンドで、マンドリンアコーディオンなどの普通のロックバンドでは使わないトラディショナルな楽器をフィーチャーしたサウンドが特徴でした。

「Karla with a K」が収録された1987年のアルバム One Way Home は、前作からよりアメリカのルーツ音楽に近づいた作品です。

Hooters / One Way Home

この曲のイントロは、アコーディオンマンドリンのユニゾンによる演奏から始まり、途中からリコーダー、ベース&ドラムが加わり歌が始まるまで約75秒(長っ!)、アメリカ南部のケイジャン音楽に影響を受けたフレーズが印象的な曲です。個人的にも大のお気に入りです。

この曲のビデオクリップはライブ演奏の模様がフィーチャーされていて、当時の人気がうかがえる映像となっていますね。ちなみにアコーディオンはRob Hyman、マンドリン(ライブ映像では、マンドリンとギターのダブルネック仕様のもの)はEric Bazillianが演奏しています。

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スタジオ録音の音源はこちら。

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ところで、この曲のタイトル「Karla with a K」ってどう意味なんだろうと思っていました(思っていながら35年間放置してたのですが・・・)。ネットで調べてもこれといった答えが見つからなかったのですが、このビデオクリップの冒頭でEric Bazillianが "This is a song about hurricane !"と言っていることから、ハリケーンについて調べてみたらこんなことが分かりました。

ハリケーンには名前が付けられていて、毎年アルファベット順で人の名前(以前は女性の名前だったが、現在は年ごとに男性、女性の名前を交互につけるルール)をつけることになっています。

ja.wikipedia.org

で、過去にKarlaという名前のハリケーンがあったかどうかまでは分かりませんでしたが、1961年にアメリカ南東部を襲った猛烈なハリケーンの名前が"Karla"ではなく"Carla"だったそうです。たぶんアメリカ南東部の住民である歌の主人公は、このハリケーン"Carla"が記憶に残っていて、これと歌の中に出てくる主人公の彼女の名前 "Karla"を重ね合わせたのだと思っています。つまり「Karla with a K」というのは「Kで始まるハリケーンの"Karla"」という意味なのかなと。