Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Sarah McLachlan 「Possession」

カナダ出身のシンガーソングライター Sarah McLachlan の作品としては1997年の Surfacing が有名だと思いますが、個人的にはその前作である1993年に制作された Fumbling Towards Ecstacy が愛聴盤です。

Sarah McLachlan / Fumbling Towards Ecstacy

Sarah McLaclanの作品をプロデュースしているのは、2ndアルバム Solace 以降一貫して、カナダ出身のPierre Marchandが担当しています。アコースティックとエレクトロニクスをブレンドさせた濃密なサウンドが特徴で、特に本作からその傾向が明確になってきていて、それが彼女自身の音楽のイメージにもなっていると思います。

そんなサウンドをバックに歌うSarah McLachlanのヴォーカルは、中音域を活かしたふくよかに響く部分と裏声を巧みに組み合わせた独特なヴォーカルスタイルで、非常に魅力的だと思います。この曲「Possession」は、そんなサウンドとヴォーカルを堪能できる名曲です。

この曲のMVには2種類あって、ひとつは自国カナダ向けに制作されたもので若干センシュアルな表現のため、アメリカ向けに教会での演奏シーンをメインとした別バージョンが制作されたとのこと。このアメリカ向けバージョンもなかなかいいのでこちらをご紹介しておきます。

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この曲、良く聴くとウネウネ動くベースがいい味を出しています。クレジットをみるとBrian Minatoという人(カナダのミュージシャンのよう)がベースを担当していて、MVでは5弦ベースを弾いていますね。もちろんバンドの中央でしなやかな立ち振る舞いで歌うSarahも魅力的です。