鬼束ちひろ「good bye my love」

私が音楽のサブスクを利用し始めたのは2017年ごろ。サブスクの影響力というのはやっぱり大きくて、CDを買いたかったけど控えていたアルバムや今まで知らなかったバンド、シンガーの作品を聴けることは勿論のこと、昔聴いていたアーティストの最近の作品を聴けることができるのもメリットだと思っています。

鬼束ちひろさんの「good bye my love」もサブスクを利用していなかったらたぶん出会っていなかった曲です。鬼束ちひろさんの初期のヒット曲「月光」やこれが収録されたアルバム インソムニア はよく聴いていた作品でしたが、その後はサウンドが変わってきて、気にはなっていたもののCDを購入するまでは至っていなかったんですね。

「good bye my love」が収録された2017年のアルバム シンドローム は、アルバムとしては前作から約6年ぶりという長いブランクを経た後での作品です。本人曰く「原点回帰」を指向した作品とのことで、ギミックに頼らないシンプルなサウンドと、ナチュラルなヴォーカルが印象的なアルバムだと思います。アルバムのカバー写真も美しくて、最近のカバ―アートの中では最も好きなもの一つです。