Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

1995年頃の神戸三宮周辺のCD/レコード店について

今回は趣向を変えて、CD/レコード店の話です。

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起きる前後の神戸市三宮周辺のCD/レコード店ってどうなっていたっけ?とふと思いついて、自分の拙い記憶とネット情報を元にメモとして書き起こしてみます。昔何度も行った店ですが、記憶違いなどあるかもしれませんので間違っていたらゴメンナサイ。

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今回登場するのは以下の5店舗です。(他にもCDショップはあったと思いますが、私がよく行った店をピックアップしています)

せいでん三宮本店

昔は「星電社」と呼ばれていた神戸に本社があった大型電器店で、全盛期は各地に店舗を展開していたのですが、今ではヤマダデンキに完全吸収されてしまいました。

この店のレコード売り場は、昔はオーディオ機器のフロアにあったと記憶しています(確か震災後地下に移転したはず)。で、この店で印象的だったのは、陳列されている洋楽のアナログレコードに入っている日本語の解説シートを外に出して読めるようになっていたことで、さすがにCDではできませんでしたが、洋楽のレコードを買いたい人にはすごくありがたかったサービスでした。ここで解説を読んで、次に紹介するミスター・ジャケットで輸入盤を購入するという人も多かったのではないかと思います。

1980年代は神戸で新作のレコードを買うなら、せいでん、ミスター・ジャケット、パレックスの3択という状況で、私も三宮に行ったときはこの3店は必ずといっていいほど立ち寄っていました。

1990年代になると、タワーレコードヴァージンメガストアが三宮エリアに出店してきて、だいぶシェアを奪われてきた印象があります。それでも1992年ころに神戸ハーバーランドに出店し、そこにも大きなCD売り場を展開していました(当時はCDがよく売れる時代だったというのもあります)。

しかし、阪神淡路大震災でこの本店は壊滅的な打撃を受け、再建したものの他の外資系の大型店に客を奪われてしまったように思います。

ミスター・ジャケット(Mr. Jackets)

せいでんの輸入盤専門店という位置づけで1980年頃にオープンした店で、私のような洋楽好きの人々は大変お世話になりました(というか店舗の売上げに貢献してあげたんですがね)。

この店でも独自のサービスがありました。一つは、輸入盤の場合、インナースリーブやブックレットに歌詞が記載されていないものが結構多いのですが、歌詞が記載されている場合、陳列されたレコードやCDに「歌詞付き」という札をつけてくれていました。これを見て、歌詞を読みたい場合には国内盤を選択するという判断もできたんです。

もう一つ、アナログレコードの輸入盤の場合、紙のインナースリーブにレコードがそのまま突っ込まれているのですが、購入時にレジで簡単な検盤とクリーニングをして、ナガオカのレコード袋に入れ替えてくれるサービスもありました(下の写真参照)。

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この店は、せいでんが2002年に民事再生法を適用した頃に閉店したのではないかと思います。

パレックス

ダイエーの電器販売店として三宮に出店されていて、確か3Fがレコード売り場だったと思います。ここでは国内盤だけではなく輸入盤も販売していて、ミスター・ジャケットと価格を比較してこちらで買うこともありました。

ここは確か裏にジュンク堂書店があって、通路がつながっていたように思います。ジュンク堂で音楽雑誌を読んでパレックスでCDやレコードを買うというお買い物ルートができていたような気もします。

この店も震災の影響でCD売り場は無くなったんじゃないかと記憶しています。

タワーレコード

この店は現在はJR三ノ宮駅横のミント神戸に店を構えていますが、昔はせいでんの2つ隣にあったVIVREに店舗がありました。調べてみると1994年出店とのことでした。震災の影響はあったと思いますが、上記のせいでんとパレックスの状況と入れ替わるように、客足は増えていったと思います。2000年頃になると、三宮でのCD購入はほぼここでした。個人的には三宮より大阪で買い物することが多くなってきたのもこの頃です。

ヴァージンメガストア

この店はたぶんタワーレコードよりも少し後にオープンしたと思います。上記の4店がひしめくセンタープラザのエリアから少し西側のBALという店舗ビルの地下1Fと2Fの大きなフロアに展開されていた店でした。売り場内は全般的に照明を落として少し暗かったというイメージが残っています。価格がタワーレコードと比較してやや高めだったような印象も。でもタワレコにないCDも置いていたりして、震災後三宮でCDを買うときはタワレコヴァージンメガストアには必ず寄ったものです。

しかし、ヴァージンメガストア自体の経営難から2004年に撤退し、現在は存在していません。

 

この後HMVも進出してきて、三宮では外資系のCDショップが揃うことになりますが、現在はタワーレコードHMVの2店が規模縮小して営業しています。この傾向は全国どこでも同じだと思いますが、少しさびしいですね。