Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

谷山浩子 「SEAGULL」

なぜか今年になって買ってしまったCD。谷山浩子さんの1983年のアルバム たんぽぽサラダ。私は谷山浩子さんの熱心なファンではないのですが、このアルバムと次作の 水の中のライオン は好きな作品です。

谷山浩子 / たんぽぽサラダ

上記アルバムと 時の少女 の計3作で主に編曲を担当していたのが橋本一子さん。 橋本一子さんは後にアニメ「ラーゼフォン」の劇伴も手掛けたことで知られているかもしれません。このアルバムではシンセサイザーを効果的に活用して浮遊感のある音空間を作り出していて、ファンタジー感の強い谷山浩子さんの作品には相性が良かったように思います。

この曲「SEAGULL」も橋本一子さんの冴えたアレンジが活きた曲です。もちろん谷山浩子さんのメロディの構成も抜群に美しいのですが、アコースティックなサウンドにシンセを加えることで絶妙なサウンドとなっています。個人的にはイントロ部分のシンセシーケンスと、コーラス部分(「幸せは・・・」で始まる部分)で背後に聴こえるふわふわと漂うようなシンセパッドがお気に入りです。

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谷山浩子さんの書く歌詞にはダークな部分が含まれることがよくあります。この曲の歌詞を読んだ限りでは幸せな男女を描いているように見えるのですが、どこか不穏な雰囲気を感じてしまいますね(先入観?)。

 

ちなみに、この曲で歌われている
「流れる歌は 昔 あなた愛した 17の少女の声で トモダチニナリタイ・・・」
という17の少女の歌とは、南沙織さんのヒット曲「ともだち」だという話をどこかで見たことがあります。