Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

Jon and Vangelis 「I'll Find My Way Home」

イギリスのロックバンド Yes のヴォーカリストとして有名な Jon Anderson と、シンセサイザー奏者の Vangelisがコンビを組んで、1981年に発表したシングルがこの「I’ll Find My Way Home」です。 Jon Anderson と Vangelisは1970年代中頃からコラボレーションを行っていて、Vangelisのアルバム Heaven And Hell、Jon Andersonのソロアルバム Olias of Sunhillowにそれぞれがゲスト参加しており、その後、「Jon and Vangelis」名義で4枚アルバムを制作しました。この曲は当初アルバムには収録されず、シングルでのみの発売でしたが、ヒットしたことを受け、CD化の際にその年にリリースされたアルバム The Friends Of Mr. Cairo に収録された経緯があります。このときにアルバムのカバ―アートも以下のように変更になって、曲順も変更されてしまっています。(1曲目にこの曲がはいっている)

f:id:tankaz:20211211175243j:plain  The Friends of Mr. Cairo by Jon and Vangelis (Album; Polydor ...

Jon and Vangelis / The Friends Of Mr. Cairo(右がオリジナルのカバーアート)

この曲は、作曲・演奏がVangelis、作詞・歌がJon Andersonが担当しているのですが、Vangelisの自己のアルバムのような壮大なオーケストレーションではなく、どちらかといえばエレクトロポップに近いサウンドになっています。また、リズムが4拍子の1小節を「3+3+2」で刻むようになっていて、ニューウェーブ系のエレポップとは異なり優雅なアレンジになっているのも特徴です。


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ところで最近、この曲についてネットで調べてみると、クリスマス曲集みたいなコンピレーションに収録されていることがわかりました。またグレゴリアン聖歌によるカバーバージョンもあったりして、クリスマスソングとして扱われているようです。

ということで、この歌で何が歌われているかを知りたくなって歌詞を読んでみました。が、さすがにYesで抽象的で難解な歌詞を書いているAndersonだけあって、何を言っているのかよく分かりません。でもこれを宗教的な観点で解釈しているサイトもあり、ネイティブの人はクリスマスにふさわしい曲と感じているのかもしれません。

ちなみに以下のような歌詞です。(無理やり意訳をつけてみましたが間違っていたらごめんなさい!)

 
I'll Find My Way Home
 
You ask me where to begin
Am I so lost in my sin
You ask me where did I fall
I'll say I can't tell you when
But if my spirit is lost
How will I find what is near?
Don't question I'm not alone
Somehow I'll find my way home
 
君は「どこから始めるべきなのかな」と僕に問う
僕は自分の罪に囚われているんだ
君は「あなたはどこで道を間違えたのかな」と僕に訊くけど
いつなのかは言えないよ
でも、もし僕の魂が失われたら、近くにあるものも見つけられなくなりそうだ
問いかけないで。僕は一人じゃない。なんとか帰り道を見つけるよ。
 
 
My sun shall rise in the east
So shall my heart be at peace
And if you're asking me when
I'll say it starts at the end
You know your will to be free
Is matched with love secretly
And talk will alter your prayer
Somehow you'll find you are there
 
太陽は必ず東から昇るし、僕を平和な気持ちにするんだ
もし君がいつなのかって訊いているのなら、それは終わりから始まるんだと答えるよ
君の自由になりたいという思いは、ひそかに愛と結びついている
そして会話は君の祈りを変えていき、なんとかそこにいることがわかるだろう
 
 
Your friend is close by your side
And speaks in far ancient tongue
A season's wish will come true
All seasons begin with you
One world we all come from
One world we melt into one
Just hold my hand and we're there
Somehow we're going somewhere
 
君の友人は君のそばにいて、大昔の言葉で話している
季節の願いはきっと叶うよ、君と一緒ならばすべての季節は始まる
僕らは一つの世界から生まれ、一つの世界に溶け合っていく
僕の手を離さないで。そうすれば僕らはそこにいられる
僕らはなんとかしてどこかへ行こうとしているんだ
 
 
You ask me where to begin
Am I so lost in my sin
You ask me where did I fall
I'll say I can't tell you when
But if my spirit is strong
I know it can't be long
No questions, I'm not alone
Somehow I'll find my way home
 
君は「どこから始めるべきなのかな」と僕に問う
僕は自分の罪に囚われているんだ
君は「あなたはどこでこうなっちゃったのかな」と僕に訊くけど
いつなのかは言えないよ
でも、もし僕の魂が元気なら、それは長くは続かないはず
問いかけないで。僕は一人じゃない。なんとか帰り道を見つけるよ