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キーボードソロがある曲(その5):Marillion 「Incommunicado」

「Incommunicado」は、Marillionとしては珍しいアップテンポのキャッチ―な曲。1987年のアルバム Clutching At Straws に収録されていてシングルとしてもリリースされました。

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Marillion / Clutching At Straws

Marillionのキーボード奏者はMark Kellyで、バンドの初期からメンバーとして参加しています。この人の演奏はバンドの中で特に目立つことはないけれど手堅い安定した演奏でバンドサウンドを支えているという印象があるのですが、この曲「Incommunicado」では珍しく速弾きのキーボードソロを披露しています。

こちらがシングルバージョンのMVのようです。35年前のビデオなので映像が鮮明では無いですが、Mark Kellyはシーケンシャル社のPro Oneというモノフォニックのアナログシンセでソロパートを弾いています。

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シングルバージョンのキーボードソロはだいぶ編集されて短くなっていますが、アルバムバージョンはもう少し長いです。下の動画の3:25あたりからソロが始まります。

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この時期のヴォーカルはFishで、上のビデオでも判るように高身長で表現力豊かな明るいキャラなのでよく目立ちますね。Fishはこのアルバムを最後にバンドを脱退し、バンドは新ヴォーカリストとしてSteve Hogarthを迎えるのですが、Hogarth加入によってバンドサウンドも大幅に変わって、よりシリアスなテーマを扱うようになり、1994年には傑作と言われるトータルアルバム Brave を生み出すこととなります。

現在のMarillionは、Brave 路線の延長線上にあるサウンドを追及しているように思います。3月4日にリリースされる新作 An Hour Before It’s Dark でもパンデミックが一つのテーマになっているようです。

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