The Moody Blues の1983年のアルバム The Present に収録された曲で、シングルカットされた曲「Sitting At The Wheel」のB面にカップリングされました(US盤)。
この時期のバンドのキーボード奏者は前作から加入した Patric Moraz。Morazは1970年代には Refugee や Yes といったバンドに参加後ソロアーティストとして活動していて、その華麗なキーボードテクニックで存在感を放っていましたが、Moody Bluesではバンドサウンドの色付けとしての役割を担っている感じで、あまり目立ったソロを披露している曲はありません。
この曲「Going Nowhere」でも、速弾きを見せつけるような演奏を聴くことはできませんが、珍しくMorazのキーボードが前面にフィーチャーされた曲となっていて、様々なシンセを駆使してたおやかな風景を思わせるようなやわらかなシンフォニックサウンドを作り上げています。
ソロの部分は3分20秒あたりから約80秒間ほど、Justin Haywardのギターと絡みながらメロディアスなシンセソロが聴けます。
The Moody Blues / The Present