Moonshine+

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キーボードソロがある曲(その14):Camel 「Cloak and Dagger Man」

Camel のメンバーのキーボード奏者といえば、デビュー以来Peter Bardensが担当していましたが、1978年のアルバム Echoes を最後に脱退し、その後は固定メンバーとしてのキーボード奏者はいなくなってしまいます。この曲が収録された1984年のアルバム Stationary Traveller の頃、主にキーボードを担当していたのは、オランダのシンフォニックロックバンド Kayak の中心メンバーだった Ton Scherpenzeel でした。

Ton Scherpenzeelは、このアルバム以降しばらくはCamelのサブメンバー的な立ち位置で活動しましたが、2000年以降は再びKayakでの活動に戻ることになります。

この曲のタイトル「Cloak and Dagger Man」とは、「マントと短剣の男」という意味で、スパイのような職業の男を意味しているみたいです。アルバムのコンセプトは当時東西に分断していたドイツのベルリンを舞台にしたストーリーだったので、西側へ脱出を企てる人をつけ狙う男についての歌と思われます。

この曲でのScherpenzeelのキーボードソロは、後半2分30秒頃から曲がフェードアウトするまで続きます。曲のテーマに沿った緊張感あるキレのよいシンセソロは、4分にも満たない短い曲の中でも聴きごたえ十分です。

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YouTubeには、ヴィデオ作品としてリリースされたハマースミスオデオンでのライブ映像がアップされていましたので参考まで。Scherpenzeelは、ソロパートではProphet 5を演奏しています。スタジオバージョンよりも若干長尺のソロとなっていてカッコいいです。

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Camel / Stationary Traveller