「徐若瑄」ではなく「ビビアン・スー」といったほうが日本では馴染み深いですね。
1990年代に日本では主にタレントとして活動してましたが、本国台湾では女優、シンガーとしてマルチに活躍していました。この曲が収録されたアルバム 不敗の恋人 では、日本で築いた人脈を活かして(?)、収録された10曲中4曲で日本人スタッフが制作に関与しています。
徐若瑄 (Vivian Hsu) / 不敗の恋人
この曲「希臘咒語」の作編曲は成田忍さん。ギタリストやプロデューサーとして現在も活動されている人です。なのでいかにもJ-POP的な曲となっていますが、ビビアンのウィスパー成分の多いヴォーカルの魅力を上手く引き出していると思います。
前回の記事の続きのようではあるのですが、この曲は中国語(北京語)で歌われているのですが、一部日本語の歌詞が入ります。実はこのアルバムには「Als Amatoria」という曲が入っていて、「希臘咒語」の日本語バージョンとなっています。おそらく日本語版が先にあって、それに中国語の歌詞をつけたんだと思います(中国語版の作詞はビビアン自身)。
「Als Amatoria」の動画がYouTubeで見つからなかったので、iTunesのリンクを貼りました。ちなみにビビアンは、最近歌手活動を再開したようで、サブスクでも新曲が聴けるようです。興味のある方はどうぞ。
以前も書きましたが、2000年前後の時期、台湾や香港のポップミュージックを聴いていた時期があったのですが、日本のアーティストのカバーや日本語を歌詞に使用した曲が多かったように思います。それだけ日本文化の近隣国への影響力があったんじゃないかと思うのですが、今はどうなんでしょう? 20年前とは変わってきているような気もします。