風の中に浮かび上がる:Vangelis 「Chariots of Fire」

1981年のイギリス映画「Chariots of Fire(邦題:炎のランナー)」のサントラ盤は、シンセサイザー奏者で作曲家であるVangelisによる作品。テーマソングがシングルでもヒットしたこともあって有名なアルバムだと思います。

このアルバム、アナログ盤でいうところのSide 1に6曲、Side 2に20分を超える大作1曲を収録しているのですが、この大作の曲名が「Chariots of Fire」です。ちなみに、シングルヒットとなった曲「Chariots of Fire」は、アルバムでは「Titles」という曲名です。

 

Vangelis / Chariots Of Fire

 

この曲、簡単にいうと「Titles」で提示されたメロディーから発展させた変奏曲と言っていいと思います。主旋律はピアノで、背後にアナログシンセサイザーによるオーケストレーションがあるといったサウンドで、「Titles」であった躍動感は少なく、全体にゆったりした流れの作品になっています。電子音的な効果音も控えめです。でも、それが退屈というわけではないのは、冗長な繰り返しが少なく、変化に富んだアレンジがなされているからだと思います。

(聴く人によっては退屈かもしれませんが・・・このへんは好みの問題ですね。)

曲の序盤と終盤のそれぞれ約4分間は背後に風の音が配されていて、このロマンチックなシンフォニーが風の中から現れて、風の中に消えていくという構成もユニークです。

 

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BGMとして聴くのもありだと思いますが、じっくり聴きこむこともできる素敵な曲だと思います。