40年前の1986年の頃はほぼ洋楽しか聴いていなかったのですが、この年はGenesisのメンバーの活躍が一際目立った印象があります。
Genesis本体だけでなく、旧メンバーだったSteve HackettはSteve HoweとGTRというバンドを結成し、エイジアに近いポップなスタイルのロックのアルバムを発表したのも1986年、そしてまさかの Peter Gabriel のアルバム So が世界的ヒットとなったのもこの年でした。
「まさか」というのは、1982年リリースの前作のスタジオ録音アルバムと翌年発表されたライブアルバムのジャケットが、これだったので・・・


この4年間にどういう心境の変化があったのかは計り知れませんが、前作から大幅に導入したフェアライトCMIのサウンド作りを進化させ、前々作からアプローチをしていたアフリカ音楽の要素を咀嚼して、ようやくリアルワールドに降り立った印象のするアルバムです。

Peter Gabriel / So
またGabrielは、アルバム So 制作までに、Genesis時代のバンドメンバーだったPhil Collinsが1985年に放った大ヒットアルバム No Jacket Required 収録曲「Take Me Home」でバッキング・ヴォーカルを務めたりしていたので、少なからず Phil Collins の作品がヒットしたことに刺激を受けていたんではないかと思われます。
こちらがPhil Collins の「Take Me Home」。
Peter Gabriel のアルバム So からは、モーションピクチャーアニメを使ったヴィデオクリップが有名な「Sledgehammer」や「Big Time」がヒットしましたが、これらはR&Bやファンクの要素を取り込んだことがヒットの要因だったと思います。
でも私がこのアルバムで一番好きな曲はこの「Red Rain」。クレジットを見ると、Jerry Marrotaがドラムを、The PoliceのStewart Copelandがハイハットを叩いていて、さらに当時プロデューサーとしてTears For Fears の作品に貢献した Chris Hughsがリンドラムのプログラミングを担当しているようで、パーカッシブなサウンドが印象的(タイトルの「赤い雨」が降り注ぐ様子をこのサウンドが象徴しているようです)。Gabrielらしいシリアスな歌詞と哀愁に富んだメロディも素晴らしいです。