Moonshine+

個人的に好きな曲たちについて書いています。

The Alan Parsons Project 「Days Are Numbers (The Traveller)」

The Alan Parsons Project (以下APP)の1985年のアルバム Vulture Culture に収録された珠玉のポップソングがこの 「Days Are Numbers (The Traveller)」。

簡単なコード進行の繰り返しだけど、心にやさしく響くメロディが素晴らしいです。APPは曲ごとに異なるヴォーカリストを起用しているのですが、ここで歌っているのはChris Rainbow。彼のやわらかいハイトーンヴォイスはこのようなソフトロックにはホントによくフィットしますね。間奏のサックスソロも程よく曲を盛り上げてくれます。

ソングライティングはAPPでAlan Parsonsとコンビを組むEric Woolfsonによるもの。歌詞で登場する旅人(Traveller)は自分自身であって、一緒に旅する「君(Alan)」に対して、「これから何があるかはわからないが共に旅を続けていこう」というメッセージが込められている歌、なのかなと勝手に解釈しています。

 

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冒頭はSEで、曲は25秒あたりから始まります。

 

The Alan Parsons Project / Vulture Culture

 

1979年のアルバム Eve あたりからポップ指向が強くなったAPPですが、前々作アルバム収録の「Eye In The Sky」、前作アルバム収録の「Don't Answer Me」の大ヒットを経ての本作では全曲ポップなソフトロックの装いで、非常に聴きやすいアルバムです。次作からはデジタルシンセを大幅に導入して、硬質なサウンドに変化していくので、ソフトロック路線の一つの頂点といえる作品といえます。プログレ要素があった初期のAPP作品もいいのですが、本作も個人的にはお気に入りのアルバムです。