イギリス出身のシンガーソングライター Al Stewart の1978年のアルバム Time Passages のタイトルトラック。この曲はアメリカのBillboardのシングルランキングで最高7位まで達したヒット曲です。同じくBillboardのアダルト・コンテンポラリーのチャートでは10週連続トップとなったらしいです。
このアルバムのプロデュースは Alan Parsons。前作 Year Of The Cat に引き続いての担当となっていて、元々フォーク色の強いAl Stewartの作品を洗練されたソフトロックのスタイルに仕上げており、そのことでアメリカでの人気を得ることになったという点で大きな貢献を果したといえると思います。
この曲「Time Passages」のアルバムバージョンは約6分40秒と長いですが、そのうち歌の部分は2分ほど。あとはイントロ、間奏、エンディングの演奏で占められています。エンディングはちょっと水増し感ありますが(シングルバージョンは大幅にカットされている)、間奏部は実に素晴らしいです。
ストリングスによる導入部から、アコースティックギターソロ、サックスソロ、エレクトリックギターと続く約80秒間(長っ)の間奏部なのですが、私はこの流れが気に入っていて、特にPhil Lenzieによるサックスソロがめっちゃイイ感じです。
その他ストリングスはAlan Parsons作品ではおなじみのAndrew Powell、ドラムスはこれまたAlan Parsons ProjectでレギュラーメンバーのStuart Elliotと、Alan Parsons周辺メンバーも参加して安定したアンサンブルを奏でています。
ちなみにアルバムジャケットのデザインはHipgnosis。窓辺に置かれたラジオからの音が窓の外の景色を変調させている?ようなデザインとなっています。
Al Stewart / Time Passages
ちなみに、裏ジャケでは、たたずむ Al Stewart の手のひらから同じような音が?