CDのライナーノーツにはバンドやミュージシャンがCDの曲で演奏している楽器名を記載していることが多いと思います(ギター、ベース、キーボード、ドラムなど)。さらに楽器のブランド名や商品名や型式まで書いているケースもあります。特にキーボードに関しては、そもそも鍵盤楽器全般を指しているので、ピアノ、オルガン、シンセサイザーといった表示以外にもその頃流行りだった商品名が記載されていて見てると興味深いです。
自分が持っているCDを調べてみたのですが、以下のような記載が多かったです。
・Piano
・Electric Piano
・Organ
・Keyboard
・Synthesizer
ところで先日の記事で紹介したコーギスのアルバム Dumb Waiters のライナーノーツではこんな風でした。
当時有名だったシンセサイザーの商品名が列挙されています。まあ、時代が古いのもありますが、こんなに多くのシンセサイザーを使っているんだということをアピールしたかったのかもしれません。今では、キーボード系のサウンドの多くはソフト音源で出せるのでこんな多くの機材を使わなくなっているのだと思いますが。で、さすがに、ソフト音源まで書いているケースは少ないだろうと思っていたら、こんなのがありました。
Mike Oldfieldの2003年のアルバム Tubular Bells 2003 のライナーノーツの一部です(ちょっと加工してます)が、ピアノ、オルガンの他、ソフト音源を含むシンセの名称と音色まで書いています。そもそもこのアルバムは1973年にOldfield自身が発表したアルバム Tubuar Bells のリメイク版で、同様に使用楽器名がずらーっと列挙されていたのですが、その楽器がこのアルバムではシンセに置き換わっているよ、ということが言いたかったのだと思います。
こんなふうに、CDのライナーノーツを見ていろいろ調べて楽しむということも、音楽配信という形ではなかなかできないことですよね。