ギルモア居てこその:Pink Floyd 「The Final Cut」

Pink Floydの1983年のアルバム The Final Cut は、バンドのコンセプトメーカーだった Roger Waters の個人的体験、第二次大戦で戦死した父親への想いに基づくプライベート色の濃いアルバムで、かつ、キーボード奏者のRick Wrightも不在のレコーディングだったということで、ほぼWatersのソロアルバムと言えそうな内容であったため、発表当時は否定的な批評が多かった作品でした。

Pink Floyd / The Final Cut

 

でも私はこのアルバムは嫌いじゃなかったです。むしろ The Wall のほうがなじめない感じでした。

非常に内省的な歌詞が多くて、サウンドもロック的な部分が少ないのですが、Watersの分かりやすいメロディが当時まだ洋楽初心者の自分にはとっつきやすかったのかも知れません。また、効果音/SEをちりばめた構成(このアルバムの場合、ホロフォニックスという立体音響を使ったことも話題でした)もPink Floydっぽい部分でした。

ただ、やっぱりPink FloydにはDavid Gilmourのギターが欠かせないのも確かで、当時Watersと不仲だったGilmourはこのアルバムでは出番が少ないのですが、この人のギターソロが入ると一気にPink Floydらしくなります。

アルバムタイトル曲であるこの「The Final Cut」は、そんなDavid Gilmourの情感あふれるギターソロが印象的な曲です。

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