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Mike Oldfield アルバム紹介 その24.5:ロンドン五輪オープニングセレモニーなど

アルバム Music of the Spheres から次作のリリースまで6年ほどインターバルがあるので、この期間のMike Oldfieldの活動について簡単にまとめておきます。

 

まず2008年、先住民族に関する作家で探検家でもあるBruce Parryが、アマゾンの先住民族達と生活を共にするドキュメンタリーのBBCテレビ番組とParry氏の活動のために編集されたアルバム AMAZON TRIBE -Songs For Survival に、Oldfieldが1曲提供しています。それがこの「Song For Survival」という曲。

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雰囲気としてはアルバム Voyager の頃に近いサウンドで、薄味ですがネイティヴなドラムや民族音楽を取り入れた構成となっていて、昔のOldfieldサウンドの記憶が呼び起こさせられる気がして、個人的には好きな曲です。

 

Mike Oldfieldは、Virgin Recordsとの間で、デビューから35年間、自分のVirgin Records時代の作品を他のレコード会社でリリースできないという(奴隷)契約を結ばされていたようなのですが、2008年になって遂にその足枷がはずされたことで、Tubular Bells を始めとする過去のカタログを、当時所属していたMercury Recordsからリイシューするプロジェクトを始めることとなります。

特に初期の3作は、Oldfield自身が新たにリミックスしたバージョンが制作されるなどしていたのですが、これらについてはまた別の記事で書くことにします。

 

Oldfieldは2009年にイギリスを離れバハマに移住しました。バハマで半引退状態だったのか、上記のリイシュープロジェクトに手を取られていたからかどうかは定かではありませんが、しばらく新作の制作は行われませんでした。

でも2012年、久しぶり彼にとって大きなイベントがありました。それがロンドンオリンピックのオープニングセレモニーへの参加です。

以下の動画はロンドンオリンピックのオープニングセレモニーの模様を収めた正式ビデオですが、Mike Oldfieldはこの会場で11分ほどの短い時間ですが、ライブパフォーマンスを行っています。(44:00~55:20あたり)

この動画を貼り付けて再生することはできないようなので、YouTubeでご覧ください。

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映像ではOldfieldの姿をとらえた部分はごくわずかですが、ベースとギターを演奏している姿が映し出されています。また、50:55あたりでは息子のLukeがアコースティックギターを演奏している姿も垣間見れます。(以下スクショです)


Mikeさん


Lukeさん

 

このセレモニーで演奏されたのは、(主に)「Tubular Bells Part 1」の導入部、「Tubular Bells Part 2」の一部、Tubular Bells III からの抜粋、そして「In Dulci Jubio」のメドレーで、途中ビッグバンド風のアレンジを含め全編アレンジされた演奏となっています。いかにもセレモニー向けという感じでメジャー展開の編曲になっているので、これはこれで楽しめます。

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