Sally OldfieldはMike Oldfieldの6つ年上の姉で、シンガーソングライターとして1978年にアコースティックなフォーク調の作風のアルバム Waterbearer でソロデビューしました。Mike Oldfieldの初期の作品ではコーラスとして参加していますが、ソロでの作品でもふくよかで美しいヴォーカルを聴かせてくれています。
1980年代の後半からは活動拠点をイギリスからドイツに移してユーロポップ調の作品で人気があったようですが、このあたりは私はよく知りません・・・。
Sally Oldfieldのイギリスでの音楽活動の最後のアルバムとなったのが、1983年リリースの Strange Day In Berlin という作品。このタイトルからして、この時点ですでに視線はドイツにあったのかも知れないです。アルバムのプロデュースは、Sally本人とHans Zimmerの共同で行われていて、Zimmerはシンセサイザーを使ってアルバムの基礎となるサウンドを形作っています。おそらくこれ以降のユーロポップ路線の足掛かりとなったアルバムではないかと思います。
Sally Oldfield / Strange Day In Berlin
Sally Oldfieldが書く曲は少しクセがあって、好みが分かれるところがあると思いますが、このアルバムのSide 1(前半3曲)はどれも完成度が高く甲乙つけがたい曲と思っています。この「A Million Light Years Away From Home」はアルバムの1曲に収録された曲で、Hans Zimmerのスペーシーなシンセオーケストレーションにのせてドラマチックに歌う、別離した恋人への想いを綴った歌です。
YouTubeの動画オフィシャルのものではないですが、参考までに貼っておきます。
ちなみにHans Zimmerは後に映画音楽の作曲家として数多くの有名作品の音楽を手掛けています。